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PITの推薦図書&推薦映画:Bad Blood:Secrets and Lies in a Silicon Valley Startup

PITの推薦図書&推薦映画
有望なベンチャー企業がいかにして詐欺と嘘を重ねて後戻りできない段階まで到達したか

People Intouchのランチを兼ねたミーティングでは(最近はバーチャルです)、私たちが情熱をかける「内部告発者が持つ(またはSpeakUpに伴う)ジレンマ」に関する優れた書籍、記事、映画、ドキュメンタリーについて、情報を交換しあうことがよくあります。そこで私たちは考えました。これを私たちだけで独り占めするのももったいないだろう、と。このブログのシリーズでは、このような推薦情報を皆さまと共有します。

今回は、John Carreyrou執筆による『Bad Blood:Secrets and Lies in a Silicon Valley Startup』です。

事件の内容

John Carreyrouは本書で、シリコンバレーの企業、Theranosが嘘に塗り固められた活動を行いながらも、いかにして投資家や取締役会の全員をごまかし続けることができたかを語っています。Theranosは、あらゆる病気を簡単かつ短時間で診断するための方法の開発を約束しました。しかしながら、実際はそのような技術を提供することができず、投資家をつのるために検査結果を意図的に操作していました。Theranosの取締役と投資家は、経験豊富な人々ばかりだったにもかかわらず、Theranosの製品やTheranos自体の信頼性に疑問を持つことはありませんでした。

この事件が興味深い理由

最初に、関係者には自分たちの望むものしか目に入ることがなく、そのために真実を問いただすこともなかったことです。第二に、詐欺が時間をかけて展開したことです。投資家は「製作、測定、学習」というアプローチを心から信じていましたが、Theranosは投資家に製品の能力を誇張して伝えた段階で、後戻りできない状況に陥りました。第三に、批判的な意見が評価されなかったどころか、推進過程で検討もされなかったことです。社内の誰かが製品または方法について批判的なことをいうと、その人物は直ちに左遷されるか、解雇されました。

Theranosはすべて嘘で成り立っており、その時点になると透明性を示すことは彼らの終わりを意味しました。しかしながら、そのために社内の情報の制御もできなくなり、それに続いて社内で問題に対応する能力も失ったことが、本書で暴かれたスキャンダルの土台になっています。事業を効率的に展開するためには、従業員と関係者の発言を聞くことが非常に重要になります。そのためには、人々が自分の意見を口にできるような開かれたSpeakUp文化を築くことが大切です。

John Carreyrouの『Bad Blood:Secrets and Lies in a Silicon Valley Startup』はこちらからご利用いただけます: https://www.amazon.com/Bad-Blood-Secrets-Silicon-Startup/dp/152473165X

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